子どもに叱るときに気をつけること


子どもたちに叱る場面、保育中にはよくある姿です。

叱ると怒るは違うとよくネットでも上がっている情報ではありますが

「叱る」は、その人のためを思ってのこと。改善点を一緒に考えること

「怒る」は、その時の感情に任せ大きな声をあげて伝えること。

だと私は捉えています。

以前書いた記事で新人時代のことを書きましたがその時は自分に余裕がなく「怒る」ことをしていたと思います。

保育園の方針によって異なる部分があるとは思いますが子どもたちを押さえつけるような保育はいつか子どもたちの我慢が爆発します。

怒ることを繰り返し保育の中で行っていけば子どもたちの自主性も育たず静止されるばかりの遊びでは機嫌が悪くなり噛みつきやトラブルが生まれてくるのは間違いありません。

普段の保育であまり叱るということをしないようにしていたのですが命に関わるような危険な行為をした、友達を傷つけた、本当に伝えたい時は叱るようにしていました。

その時気をつけていたポイントをお伝えしたいと思います。

①グダグタ話さず簡潔に伝える

 よく泣かすまでくどくど話をする保育士を見てきたのですが正直子どもの集中力はそんなに持ちません。話を長くしても伝えたいことが伝わらない叱り方はただの時間の無駄で  す。何が悪くてなんで先生は怒っているのか簡潔に伝えるようにしています。

②叱る相手と向き合うため、話す環境を変える

 保育中に叱る場面があると他児の視線を感じたり他児が冷やかしにきたりなど相手の話に集中できないことがあります。

昔のドラマのように倉庫裏に来てなどの敢えて呼び出しをするというわけではないのですがちゃんと話をしたいので静かな場所や遊びの環境から離れたところで子どもの目線に合わせて話します。

大人が立った状態で話すとすごく見下した感じがあるので私は姿勢を低くして子どもの目を見て話すようにしています。

相手の言い分を聞く

 一方的なこちらのとらえ方で子どもに叱ることはせずに子どもがどうしてそのようなことをしたのか話を聞きます。何か意図や理由があっての行動かもしれません。

例えばいつも手が出てしまうA君。そのすぐそばで泣いているB君の二人がトラブルが起きた際理由を聞かずにいつもの行動からA君が悪いと決めつけて怒るということをしないようにしましょう。お互いの話を聞いているとB君が事の発端だったということもあります。

④ごめんなさいと言わせない。

どうしても反省の言葉として「ごめんなさいは?」という言葉かけをしがちです。私も大人になって素直に謝る事ができていたかなと振り返ることがあります。頭の中ではわかっていてもなかなか言葉に出ない事もあります。

ごめんなさいという言葉は謝罪の言葉の一つではありますがそれを自分の意志ではなく言わされた言葉であればあまり意味のないように私は感じます。叱る事のゴールが「ごめんなさい」と言わせる事にはならないように気を付けています。

補足として…幼児となると帰って親に報告をする子も中にはいるでしょう。本当のことを話す子もいますが自分のことを正当化して伝えてしまう子もいます。トラブルの原因を作らないようにもしクレームがあった際にも事の経緯をしっかりと把握しておく事も後々の保護者対応に必要になってくるので気を付けましょう。

最後に…

叱るという行為はとっても体力がいることです。

でもそれだけ目の前にいる子どもに向き合っているという証拠にもなります。保育には教科書も正解もありません。自分が子どもに対してとった行動があっているのかどうかは誰にもわかりません。でも、真剣に一人の人として子どもたちに向き合っているその時間はきっと無駄ではないと思います。

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