出産予定日が迫ってくると、ドキドキその日を待つ日々が始まります。
ただし、中にはママのお腹のなかが大好きなのんびりやさんの赤ちゃんがいるのも事実。
まさに私の長男はそんなのんびりやさんでした。(関係ないですが、3歳になった今でものんびりやさんです・(笑))この記事では、そんなのんびりやさんの出産例をご紹介します。
●長い長い正産期
私は、予定日を10日もオーバーして出産しました。
そのため、正産期(正常出産と認定される期間)開始時からカウントすると1ヶ月以上もの間、ドキドキしながら今か今かと赤ちゃんが出てくるのを待っていたことになります。
お盆明けという暑い時期の出産でしたが、ウォーキングを毎日1時間以上、スクワットや拭き掃除にもまじめに取り組みました。
食事にも気をつけ、体重増加も8キロに抑えました(元の体型は痩せ型なので、12キロまで増えても大丈夫でしたが、少しでも出産が楽になるよう気をつけました)。
とにかく出産に備えて過ごす1ヶ月でした。
赤ちゃんの成長もかなり順調だったので、予定日前から推定体重3000gを超えるビッグベビーに育っていました。
それなのに、、、驚くほどお腹が張らず、もちろん子宮口も開かない。
一向に赤ちゃんが出てくる気配現れませんでした。
予定日が近づくにつれナーバスになっていきました。
予定日少し前あたりに、先生の口から「促進剤」というキーワードが出てきました。
完全に無知だった私はここで初めて促進剤(陣痛誘発剤)の存在を知りました。
赤ちゃんが大きくなりすぎたらどんなに大変だろう?!という出産自体に対する不安と、促進剤を使うことに対する不安(不安なときはネット検索のネガティブな情報ばかり目につくんですよね。)とから、最後には「早く産んであげられない、ダメなママでごめん(泣)」というメンタリティに。
妊娠うつぽくなっていたんだと思います(苦笑)
予定日すぎたあたりで、これ以上赤ちゃんが大きくなると骨盤を通れなくなって経腟分娩が難しくなる(帝王切開で産むしかなくなる)という診断が下り、「○日までに出てこなかったら促進剤で出しましょう」と入院の仮予約をしました。
入院予定日までやれることは色々やりましたが、健闘むなしく我が息子が自然と出てくることなく、見事促進剤での出産になりました。
●いよいよ入院~出産
前日までに入院準備を済ませ、午前中に病院へ向かいました。
今思うと、いつ病院行っていいの?と悩まなくて済んだし、破水してから病院に向かうのは大変そうだし、計画入院も悪くなかった気がします。
病院につくと、促進剤使用に関する合意書類にサインをさせられて、これが恐怖心を煽ります。
陣痛を待つための部屋に通され点滴を刺され、10時半頃には1回目の促進剤投与。
しばらく待って陣痛が来るかどうかを確認するということで、ベッドに座ってドキドキしながら時間潰し。
いっこうに陣痛が来る気配なしなので、30-40分ほどだったところで、促進剤を追加投与。
というふうに徐々に促進剤の投与量を増やしていきました。5回目の投与が終わった時に、「これで陣痛来なかったら、とりあえず今日は諦めて明日もっと強い促進剤トライしましょう」という絶望的な告知を受けました。
待つこと数十分、、、ついに痛みが!!助産師さんに告げると、先生が子宮口の開き具合をチェックしてくれます。
全く開いてないとのこと。
ということで耐えるタイムのスタート。
仕事中の旦那さんにも、陣痛が始まったけどまだ生まれそうにないとメールで伝えました。
徐々に痛くなっていく陣痛に、途中からは陣痛間隔を測る余裕がなくなりました。
陣痛中は「あー痛い痛い痛い!」と呪文のように唱えながら、ベッドの周りの狭いスペースをうろうろと歩きまわり、インターバルは壁にもたれかかって休憩というのをひたすら繰り返す地獄時間。
何回か子宮口をチェックしてもらうもまだだというご判断。
腰が割れるほど痛いけど、開かない子宮口。
旦那さんを呼ぶタイミングも完全に逃し、最終的には看護婦さんに「さっさと旦那さんに来てもらいなさい!」と怒られてから旦那さんを召喚。
しかし、来てもらったところで痛みが減るわけでも、子宮口が開くわけでもないのでひたすら耐える。
腰をさすってもらったり、陣痛間隔を測ってもらったり、、、とひたすら耐えました。
最後は、どうしてもいきみたい衝動に駆られて、壁づたいに半分倒れかけながら看護婦さんにその旨伝えると、車椅子で分娩台に運ばれました。
ここまでくれば一般的な出産と同じです。
いきめ、休め、いきめ、休め、の繰り返し。
もう疲れ切っていていつが陣痛のピークかわからないし、いきみかたもよくわからない。
もう誰か出して!と他人任せになりかけた頃ようやく出産にこぎつけました。
記録によると8時間半の出産だったようです。
振り返ってみると、初産だったこともあり頑張り過ぎ+ナーバスになり過ぎていた出産でした。
促進剤使用についても、リスクはゼロではないですが、例えば無痛分娩の妊婦さんや微弱陣痛だった妊婦さんも使用するわけで、信頼できるお医者さんの元使う分にはそれほど問題ないのだと思います(個人の見解です)。
現在3歳の息子は何の問題もなくのんびり優しい子に育っています。