今まで比較的健康だった。
風邪はたまに引くけど、高熱が出たり、嘔吐したりするような酷いものは、大体3年に1回あるかないか。
健康診断もいつも異常なし。
病気という病気はしたことがないし、
入院も出産した時が初めてだった。
子供ができても、確かに悪阻はきつかったけど、その他は順調で、ぎりぎりまで働いた。
特に運動もしていないけど、有難いことに安産。
産後は、里帰りせず、基本夫婦二人で乗り切った。
主人は仕事が忙しかったし、私は比較的元気だったので、基本「ひとりでできるもん!」状態。
特にしんどいなあと感じる事もなく、楽しく育児をしていた私。
はじめに異変を感じたのが、生後半年過ぎた頃。
下腹部がなんとなく痛い。
でも、少し休むと治る。
気のせいかな?と思っていた。
その頃は、外出するのが楽しくて、赤ちゃんイベントがあると聞けば、いそいそ出掛けていた。
調べると、毎日のように、赤ちゃんといけるイベントが結構ある。
サンプルを貰えるお得なイベントや、子連れOKの英会話や託児付のヨガも始めた。
毎日子供を抱っこして、バスや電車に乗った。仕事をしていた時は、あんまりお出かけしなかったけど、出掛ける事で息抜きが出来て、とてもよかった。
痛みは、きっとお出かけしすぎて、疲れがたまっていたのかと思っていた。
今思えば、その時、きちんと検査すればよかった。
それから2週間後、再び腹痛。今度はさすがに近所の内科へ行ってみた。
主人が半休を取って、ついて来てくれるというので、やっと行けた感じ。
やっぱり子供がいると近所の内科といえどもなかなか気軽に行けない。
レントゲンの結果はなんと「便秘」。
なんだよ!って笑った。
便秘薬を貰った。
念のため、エコーもしてくれたが、「便が邪魔でよくみえない」との事。
そのときCTや大腸検査もすれば、はっきりわかるけど、と言われたが、授乳中だし、薬を使ってまでの検査はちょっとレベル高いと思った。
そして、その一週間後、朝頃、激痛に襲われた。
すぐに大きな総合病院へ。
CTを取ると
なんと片方の卵巣が腫れている事がわかった。
CTを待つ間も痛くて、痛くて、本当に我慢できないほどだった。
痛み止めも効かない。
泣いて、泣いて、鎮痛剤の注射でやっと落ち着く。
主人がいたから、子供を見てもらえたけど、もし一人だったらと思うと本当に怖い。
手術の間もずっと主人と主人の両親が子供をみてくれた。
今まで、主人の両親には頼らず、「ひとりでできるもん!」状態で育児してきたけど、
綱渡り育児だったんだと実感。病気になったら、自分の事でいっぱいいっぱいになる。
子供を守れない。
手術中、幸い子供は泣かず、ぐずらなかったらしい。
そして短期間の入院生活。
基本、主人が子供をみてくれたけど、どうしても一日は、仕事に行かねばならない。
主人の実家に預かってもらうことになった。
有難く、快く(むしろ喜んで)預かると言ってくれた。
少し不安だったけど、ミルクの説明をして、ベビーサークルを新たに買って、預かってもらった。
生まれて初めて預かってもらう。
心配していたけれど、何事もなく「いいこ」でその一日は過ぎた。
因みにほぼ母乳だが、たまにミルクの混合育児だった。
入院中はミルク100%になったが、嫌がることなく、よく飲んでくれたらしい。本当に良かった。
私は、3日間断乳したので、おっぱいが張って痛くて、術後、看護師さんや助産師さんにマッサージをしてもらった。
助産師さんにも言われたが、子供を自分だけで育てようとして頑張っても、どうしても助けてもらわないといけない日が来る。
その日の為に、預かってもらえる所を事前に見つけておくことは、子供にとってもママにとっても大切だし、安心だということ。
今回、病気になって、改めて、気がついた。
育児中は何があるかわからない、自分ひとりの時とはまったく、状況が変わってくる。
自分の体は自分の為だけのものじゃない、親になるってそういうことなんだ。
どんなに健康な人でも病気やけがは突然やってくる、その時に、どうするか?
子供の為にもきちんと考え、準備することが大事だなと勉強になった出来事だった。