子供と一緒に過ごしていると、毎日色々な事が起こります。その中でやってくる褒める場面と叱る場面にしっかり向き合うことで信頼関係はより深くけるはずです。保育士として毎日子供達と接したり知育インストラクターとして沢山の勉強をした中で、効果があると感じたポイントをまとめました。参考にして頂けたら幸いです。
【褒め方】
・結果よりも頑張った部分を具体的に褒める
「すごいね」「えらいね」という言葉も嬉しいですが、頑張った部分を見つけて「〇〇を頑張ったんだね」と伝えると子供は喜び、また頑張るパワーになります。例えば、お絵かきで「ここまっすぐ描くの頑張ったんだね!」「ここはピンクにしたんだね!」こんな具合で大丈夫。頑張った部分に気づいてもらえると嬉しいものです。
・笑顔、明るい声で褒める
“喜んでくれた!”と感じると、誰でも嬉しいものです。”あなたが頑張ってくれて、私は嬉しい”という気持ちを表情等からも伝えてあげましょう。子どもは頑張ったことを、より誇らしく思い、強い自信になるはずです。
・スキンシップも取り入れて!
頭なでなで、ぎゅっと抱きしめる等スキンシップを含めて褒めてあげると、愛情がより伝わります。信頼関係もどんどん深まり更に良い関係が出来ていきますので積極的に取り入れてましょう。
・褒める時こそ、、!
好きなキャラクター等を使った声掛けでよくあるのが、「これだと〇〇ライダーになれないわー」「お姉ちゃんなんだからちゃんとしてー」などと言ってしまうパターン。これ、効果は多分ほんの数回、、。最終的には「〇〇ライダーにならなくていーもーん」と子供に言われてしまいます。実は、使い方が逆です。褒める時にこそ「〇〇ライダーみたいにできたね!」「さっすがお姉ちゃん!」というように声を掛けてみましょう。嬉しい気持ちが倍増。もっと〇〇ライダーを好きになり、もっとお姉ちゃんになろうと成長するでしょう。
・失敗は共感し、その中の◯を見つけて褒める
誰でも失敗はするもの。悔しい思いもします。でも、その気持ちはとっても大切な感情です。「悔しい」と本人は思ってるのに「そんなことないよ上手だよ」と言われてもピンときません。まずは「〇〇したかったの?悔しかったね」と共感してあげましょう。その上で頑張った部分をみつけて「でもここは頑張ったんだね!」と認めてあげると「わかってくれた!」と嬉しくなります。×の中の◯にもしっかり気づいて言葉にしてあげましょう。
忙しい毎日の中で、プラスαのことを子供にさせる時間を作るのは中々簡単ではありません。でも、いつもの日常にある小さな頑張りや成長に少しスポットを向けてしっかり褒めてあげることで、子供の心は満たされます。是非やってみてください!
【叱り方】
・場合によりますが、まずは共感!
年齢や場合にもよりますが、小さいうちは”知らなかった””やってみたかった”事が多いです。まずは「〇〇したかったんだね」と共感してあげると、こちらの話にも聞く耳をもってくれます。
・伝わりやすい表現で!
5、6歳にもなればある程度話が聞けますが、それより低い年齢だとまだ難しいです。短く端的に伝えてあげましょう。例えば、「叩いたら赤くなります。痛いです。」このような感じです。場所を変えたり声色を変えたり(低く)して雰囲気も作ると伝わりやすくなります。
・叱った後のフォローが大事!
叱った後のフォローをしっかり出来れば、その後更に絆が生まれます。「お話し聞いてくれてありがとう」「ごめんね言えたね」等と声を掛けたり、「大好きだよ」と言いながら抱きしめたり。叱ることは子供も大人もパワーがいります。その時間を割いてよかったと思えるよう、終わり方を大切にしましょう!
・同じ事で叱ることもあります!根気強く!
一度叱ったからといって、もうしないとは限りません。なんとなく分かっていても、「あのおもちゃ欲しかったから、、」と思わず手が出てしまったりします。これは全く珍しいことではありません。そのような時意外と、”やっちゃった、、”と思ってる事があります。「さっきも言ったでしょ!」と言いたくなるところではありますが、ここはスゥっと深呼吸して根気強く伝えていきましょう。”いつかわかってくれるはず”くらいの長い目でみて良いです!逆に、手を出さずに「貸して」が言えたら、「貸して言えたね!」等とたっぷり褒めてあげましょう!
大人だって人間なので、カッとなってどなってしまったりイライラしてしまったりと色々あります。とってもよくわかります。そんな時、感情のままに大きな声を出したり強い言葉を使ったりすると逆に時間が掛かったり、聞く耳を持たず子供が暴れてしまったりと逆効果になってしまいます。一度目線をそらして深呼吸したり、一旦こちらが冷静になれる方法を見つけておくと、いざという時役に立ちます!